食欲の秋　 (読書発電所)

　さあやって参りました、モンブラン対決の時間です。
前回に引き続き、今回もなかなか好カードです。対するは、ル・パティシエヨコヤマとポン・ヌフです。
　ル・パティシェヨコヤマはオークラやニューオータニでシェフパティシエに就任し、TVチャンピオンケーキ職人対決では三連覇を果たしたパティシエ横山さんのお店。
そして千葉市民の間で「美味しいケーキを食べるときはポンヌフ」と昔から親しまれている老舗です。でも実は千葉県内に５０店舗を展開するケーキ屋オランダ屋の系列であることはあまり知られていなかったりします。

　今回食べたのはポンヌフ１種、ル・パティシエヨコヤマ２種のモンブランに、参考として栗を使ったケーキをそれぞれ一つずつ加え全部で５種類。

手前列がポンヌフで、右がモンブラン、左が栗タルト
奥がル・パティシエヨコヤマで、右から順に丹沢モンブラン、モンブラン、栗ショートです。

まずはポンヌフのモンブラン、重さは140gでお値段は473円也。
断面図を見てもらうと判るように中に（丸ごとの）栗が入っていないんですよね。
ちょっとマイナスポイントか?　
ちなみにモンブラン（白い山）の白を生クリームで表しているところがちょっと違いますね

お次はル・パティシエヨコヤマの普通のモンブラン、重さは100gでお値段370円也
こちらはちゃんと栗も入ってるし、白い粉砂糖もかかって一見正統派に見えますが、栗の下の台はなんとメレンゲを焼き固めたモノ、やっぱりちょっと違います。

最後は同じくル・パティシエヨコヤマの丹沢モンブラン、重さは95gで430円
丹沢の栗を使ったモンブランはどっしりと存在感のある栗が入っています。

ちなみにその他の栗タルトは399円、栗ショートは330円です。

こうしてみるとル・パティシエヨコヤマのケーキって美味しいのに安いですね。
バラ園の外で食べた岩シューを２個（＠135円）を加えた全部で５点でも、合計で1400円です。
先週のスーパーモンブラン１個分の値段にも及びません。
だからル・パティシエヨコヤマは人気で行列ができるんだろうなぁ（すぐ売り切れちゃうようですし...）

今回の審判員は前回の私と妻に加え、実家の両親を加え４名体制。
しかしオヤジはどれも美味しいとしか言わないので、実質３名で判定となりました。

　さあ対決です。
うーむ、コレはなかなか好勝負。
はっきりいってどれも甲乙つけがたいです。
ポンヌフのモンブランはマロンクリームにブランデーがほんのり効いています。前回のマンハッタンのように強いわけではない、あくまで隠し味として...そこがまたいいんですよね。
またマロンクリームの下の生クリームも甘すぎずグッド。

　対するル・パティシエヨコヤマの方は普通のモンブランは、とかく重くなりがちなモンブランをさっくりとした軽いメレンゲで雰囲気を変えています。ただちょっとメレンゲがやたら甘いのがマイナスかな？
そして丹沢モンブラン、マロンクリームはやっぱり普通のとまったく違います。やっぱり前回との違いと同じですね。丹沢モンブランはたっぷり栗を使ったマロンクリームなのでしょう。
ちなみに二つのモンブランに入っている栗の違いは...判りません。二つとも嫁さんに喰われてしまった...orz
ル・パティシエヨコヤマの二つを比べるとやっぱり丹沢モンブランの方が美味しいですね。

　じゃあ二つのお店のどちらが美味しいか？
これが難しい...
ル・パティシエヨコヤマの普通のモンブランとポンヌフのモンブランだとポンヌフの方が美味しいと言えるのですが、丹沢モンブランとだと...

うーむ、難しい...
二つのモンブランのマロンクリームは違ったタイプで甲乙つけがたい。
マロンクリームの下の生クリームはヨコヤマの方がちょっと脂っこくて甘すぎだけど、栗が丸ごと入ってる。

むむむむっ...
僅差でヨコヤマの勝ち！にしておきます。
理由はコストパフォーマンスですね。
歴史に残る名勝負でした（笑）

ちなみに番外編の栗ショート対栗タルトでは、文句なしの栗タルトの勝ち！
栗ショートは単なるマロンクリームがちょっと載っただけのショートケーキでしたが、栗タルトは丸ごとの栗が美味しかった！

来週に続く...たぶん