« イサム・ノグチ 宿命の越境者 | メイン | ダン・グレアムによるダン・グレアム展 »

ラスト・サムライ

 見てきました、ラスト・サムライ。いやーよかった、面白かった。

 正直「あそこはちょっと...」というストーリーや描写が無い訳ではないけど、そんなことどうでもいい位に人物描写が魅力的であり、侍の世界へ没入できます。全般的に台詞は少なく、特に説明的なものは極めて少ないかったように感じますが、ラスト・サムライ”勝元”の家臣や家族が、「己がすべき事をする」侍として生きていく様を見事に描いています。
 主演はご存知 トム・クルーズ。なんだけどはっきりいって”勝元”を演じる渡辺謙の演技・存在感が大きく、主役は渡辺謙といってもいいくらい。ゴールデン・グローブ賞にノミネートされるだけあります。トム・クルーズの主演男優賞はちょっとどうかはわかりませんが、渡辺謙の助演男優賞は大いに可能性が高いと思います。当然そのあとのアカデミー賞も狙えるんじゃないかな?
また複雑な立場の”たか”を演じた小雪も、かわいいとかキレイとかでない凛とした、しかし控えめな日本人女性を好演してます。
 そして映像と音楽、木立の中の霞の中からサムライが現れるシーンなどかっこいいですね。

本当によかった。オススメの映画です。今年一番の映画でした。

追記はネタバレの可能性があるので見た人だけどうぞ

非常にすばらしい映画だとは思いますが、とはいってもやはりハリウッド映画。
あそこはちょっとと思ったのは...

例えば勝元の村、どうみても日本の村に思えない。山並みというか、集落の開け具合といいちょっと違うんだよね。細かいところをいえば桜と馬。ソメイヨシノ以外は桜はあるし、色々な種類があるのもしっているけど、あれはどう見ても桜に思えない。勝元の最後のシーンのバックで桜が散ってたけど、何かが違う。馬もそう日本の馬ってあんなに大きくて立派だっけ?

とケチつけたけど、それはそれ割り切りが必要です。だってトータルで見るとすばらしい映画だと思いますから。

読書発電所は引っ越し中です。コメント・トラックバックは移転先にお願いします。

About

2004年01月01日 00:15に投稿されたエントリのページです。

ひとつ前の投稿は「イサム・ノグチ 宿命の越境者」です。

次の投稿は「ダン・グレアムによるダン・グレアム展」です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type