イスラムと聞いて何を思い浮かべますか？
アル・カイーダ？ タリバン？
いづれにせよ、最近だとあまりいいイメージが無いですよね。他には？
シンドバットの冒険、砂漠、石油、ラクダ
はっきりいって、あまり具体的なイメージが湧かないのが実情じゃないでしょうか？
この本では日本などの仏教社会、西欧のキリスト教社会に比べ、あまり知らないイスラーム世界について写真と図表を用いてわかりやすく紹介した本です。
イスラームの信仰については、クルアーン（コーラン）と聖書の意味の違い、断食や巡礼といった５つの信仰の柱そしてジハードなどについて紹介があり、それぞれの持つ意味が理解できます。
そしてイスラーム社会の歴史、これは高校で習った世界史のようなものですが、視点がイスラーム社会から見たものとなっています。
またそれ以外にも美しいイスラーム様式の建築や工芸品にもついてもカラー写真で紹介されており、思わずあちこちのモスクに出かけてみたくなります。
本の後半部分は人口の過半数がムスリム（イスラーム教徒）で占める国のファクトブックになっており、ニュースで出てくる国々について知ることができます。
正直、教科書的なところがありますので、「ちょっと...」という人は多いと思います。
ただイスラーム社会についてニュースに出ない日は無いこの頃ですので、図書館ででも借りて、さっと目を通すだけでも、理解が深まると思いますよ。
イスラーム
この１冊でイスラームのすべてが見える
ポール ランディ 著
小杉 泰 監訳
ジャンル ムック
発行 ネコ・パブリッシング
文庫 １５８ページ
価格 １,８９０円
コメント (2)
ハリウッド映画では専ら悪役はロシア人からイスラム系に。
そのせいで、イスラム系の顔って最近じゃあ、なんとなく悪役に見えてしまいます。
サッカーの試合なんかでも、イスラム圏の選手の顔が悪役に、、、。
だめです。完全にアメリカに洗脳されてる私です。
刷り込みって恐ろしや～と思ってます。こういう本を読んで冷静にならねば！
Posted by: ilikewalking | 2004年08月17日 23:48
日時: : 2004年08月17日 23:48
ilikewalkingさん、こんにちは。
確かに刷り込みって恐ろしいですよね。
世の中、善悪二元で割り切れるものばかりではないのですが、注意しなければならないですね。
ps.最近は某映画の影響もあって藪大統領が悪者ですが...
Posted by: yomikaki | 2004年08月18日 12:59
日時: : 2004年08月18日 12:59