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東京美術倶楽部

  昨日、PMPの試験終了後に気になっていた、東京美術倶楽部 創立100周年記念 「大いなる遺産 美の伝統展」に行ってきました。

 そもそもこの展示を知るまで東京美術倶楽部なんて存在は知らなかったのですが、NIKKEIBPの記事やHPを見ると、「我が国の優れた美術品の保存・活用ならびに美術に対する正しい認識と理解の普及を図ることを目的」として、有力美術商の任意団体、まあ今で言うNPO法人のようなもののようですね。

 今回の展示は、それら有力美術商が実際に取り扱った美術品の中から、選りすぐりの美術品を100周年事業として展示しているのです。
その中には国宝や、個人所蔵!のモノで普段、美術館で見れないものも含まれています。これは見に行かないワケにはいきません。
というワケで昨日、行ってきました。

 新橋から歩いて10分ほどのビルの4階と3階で展覧会は開かれていました。
平日の夕方ということで、人はまばら。
ゆっくりと見ることができました。

 私が気に入ったのは日本画だと、菱田 春草の「柿に猫」、橋本 関雪の「玄 猿」、東山 魁夷の「青い谷」。 洋画だと佐伯 祐三の「リュクサンブール公園」、香月 泰男の「人と梟」かなぁ。
 源氏物語絵巻とかの国宝も確かに素晴らしいけど、特にいいなぁと思ったのはやっぱり上記の作品。

 こうやって見ると、日本画ってやっぱりいいですね。
「青い森」の深みのある青、この青って洋画では決してない色です。
見てると...心が落ち着いて、すうぅっと引き込まれていきます。
(この絵はパリの日本大使館所蔵だとか、外務省はこんなとこにお金を使ってるんですね 笑)
 「柿に猫」は文字通り柿の木の根元にいる黒い猫を描いているのだけど、その猫の存在感素晴らしいこと。「玄 猿」もそうだけど、日本画ってぼけ具合を生かしたところがいいですよね。

 その他の日本画も素晴らしい作品が一杯。
土田 麦僊の「甜瓜図 」は涼しげな緑がきれいだし、鏑木清方の「いでゆの春雨」艶っぽい美人絵で思わず見入ってしまいます。

 でも、これらの作品って、結構、個人所蔵になっているんだけど、どんな人が持っているんでしょうね?
いいなぁ...私も欲しい(笑)
 でも私がこれらの絵を手に入れるとしたら...
いかんいかん、先日読んだ「ムンクを追え!」方向になってしまいます。(笑)

 いやー、良かったです。
どちらかというと近代の美術品+古い美術品(国宝)といった感じで、その中間の年代物があまり無いのですが、日本の美術品をたっぷり堪能できます。
 やっぱりWEBで見たり、本でみるのとは違います。
青い谷なんて実物はもっと吸い込まれそうな深い青色をしているんですよ。

興味がある方は是非どうぞ!
今月26日まで、夜7時までやってます。

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2006年02月17日 07:41に投稿されたエントリのページです。

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