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ニライカナイの空で

 主人公の進一は12歳。
 1963年、父親の破産でたった一人で父の戦友の九州の炭鉱町に預けられ、そこから始まる少年の冒険物語です。都会育ちだった進一が、炭鉱の町の子供たちや荒くれの大人にもまれ、逞しくなっていきます。

 いまどきの子供は塾にTVゲーム、ホントに外で遊ばなくなったようですが、今の子供ととそして悪ガキとどっちが良かったか。でも子供だけではないですね。預けられた先の父親は昔の頑固親父そのもの。すぐ鉄槌が下るような親ですが、愛情が深いからというのがいろいろなシーンから滲みでます。それに対し進一の父親はある意味今日的。

 始めの不安な出会いから、親友となった竹ちゃんとのヨットでの冒険、そしてラストの別れまで一気に読みました。 坪田譲治文学賞受賞作

ニライカナイの空で

上野哲也 著
ジャンル 小説
出版 講談社(講談社文庫)
317ページ
価格 619円

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2003年09月24日 21:47に投稿されたエントリのページです。

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