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25時

 決定的なミスをしたことがありますか?それも二度と立ち直れないくらいのミスを。
そのミスに気がついた時何を考えるのか?犯したミスに対する報い?そもそもなんでこんなミスをしでかしたのか?頭の中はグルグル、色々考える。ふらふらとさまよういつもの街角、見慣れた風景さえいつもとなにか違う。混乱してろくな事を思いつかない。身から出たサビとはいえ、逆恨みしてしまう。オレをタレこんだのは誰だ?まさかナチュレル?恋人さえ疑わしい。信じられるのは親父と高校時代の親友、それに犬のドイルだけ。

 この映画は麻薬の売人だった主人公モンティが、誰かのタレこみによって麻薬取締局に摘発され、収監されるまでの時間を描いた映画です。父親に別れを告げ、高校時代の親友と最後の酒を酌み交わす。高校の時の親友の一人は母校で教師をしているが、生徒に恋をしてるうだつのあがらないやつ。もう一人は頭の切れる為替ディーラー。現在は疎遠となっているが心許せるのはそいつらだけ。
でも、そういったことってありますよね。普段付き合いのあるやつよりちょっと遠い昔の友達の方が本音で話せる。そういった友情の話です。暴力シーンがあるわけでもない。盛り上がるシーンがある訳でもない。淡々と話は流れていく。でも演出が旨くカッコイイ映画になってます。

 監督はスパイク・リー、この人の映画って「マルコムX」とか政治性が強いと聞いていたので観た事なかったのですが、なかなか凄いですね。面白かったというより、カッコイイ、良かったという映画です。

 平日、会社をサボって恵比寿まで見にいったんだけど、結構混んでました。封切られたばかりだからかな?

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2004年01月30日 23:51に投稿されたエントリのページです。

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