BBCワールドライフ写真展の南極の写真や「ペンギンと泳ぐ旅」を読んで南極に行ってみたいと思っているワタシ(妻は冷たい目で見ていますが...)
南極本ということで、図書館から借りてきました。
表紙をめくるとでてくるカラー写真。
キレイなオーロラやペンギン、アザラシ。そして基地で料理をする著者の写真。真面目な本なのかなぁ?と思うと最後のカラーのページでガツーンときます。
基地の外で、祝-60.1℃と書いた紙を持ち、ずらりと並ぶヒゲづらのおっちゃんたち。そのカッコは、パンツいっちょにサンダル履き。はっきり言って酔っ払いです。
グラスを片手におもちゃのバットを持ってるヒトもいます。
著者は日本の南極の越冬隊の料理人。一度ならずも二度も南極に行ってしまったヒトです。しかも二度目は昭和基地から遠く離れたドームふじ観測拠点。そこは比較的快適となった昭和基地と違い、標高3,810mという富士山より高く、昭和基地の南1,000kmというハードな場所。
なにせ平均気温は-54.3℃、最低気温は-79.7℃。 なんともまあ、極地中の極地です。
そんな極限状態でたった9人で越冬するのですから、おかしくなっても不思議じゃありません。野外でドラム缶にお湯を沸かし、温度差100℃の露天風呂、今日はあったかい(-30℃)からと、外でジンギスカン大会。面白いエピソードの満載です。
真面目な南極の話とは違った、楽しい本でした。
著者 西村淳
ジャンル 紀行文
出版社 春風社
四六判 309ページ
価格 1,890円
※文庫版(新潮社)も有り
コメント (2)
こんにちは~
「面白南極料理人」買いました。単行本じゃなくて文庫本で! 写真は残念ながらカラーじゃなくて白黒でした。
いや~面白い,楽しい本でした。
「文庫本解説」に,こうあります。
「絶対に電車の中で読まないほうがいいと思う。」納得です。
Posted by: トニイ | 2004年10月18日 13:44
日時: : 2004年10月18日 13:44
トニイさん、こんにちは。
面白いですよね。
「電車の中で読まないほうが良い」なんて解説がありましたか...
まさしくその通りです。
Posted by: yomikaki | 2004年10月18日 22:08
日時: : 2004年10月18日 22:08