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inView N911(3)

 先日、出かけた立山・剱岳。
当然、inView N911もカシミールから切り出した2万5千分の1の地図を、omaniに入れて持っていきました。

 そして録ったログがコレ。
剱岳から剣山荘まで下りの約2時間半の行程を記録してみました。

 なぜ下りかというと、どうしてもinViewは専用機であるGarminに比べて、バッテリーの持ちが短く、恐らく測位しっぱなしだと3~4時間くらいで放電してしまうであろうことから、登りでなく下りでログを録ることにしたのです。(放電してしまうとデータもすっ飛んでしまうでしょうから←PDAの宿命)

※ なにを書いているかというと、GPS付PDA inView N911を使って、ログ(移動の記録)を録ってみたのです。ログをみれば自分がどう移動したのかわかります。

 ご存知の方も多いと思いますが、剱岳から剣山荘までのコースは剱岳から前剱間は斜度のキツイ岩稜帯です。当然のことながら森林限界より上ですが、鎖場にあれば梯子もあり、岩陰を下ることもあるので、GPSにとってはあまり条件が良くない気がします。そんなところを背中のディーパックのポケットにinViewを放り込んで、ログを録ってみました。

 とれたログを見てみると、アレだけ急斜面で岩陰に入り込んだと思われる剱岳山頂直下(カニの横ばい付近)は、意外ときれいなログが取れてます。むしろ誤差が多くなっているのは前剱からら一服剱の間。
ここはそんなに急斜面ではなかったし、岩陰にないることもそんなに無かった気がするけどどうしてだろう...

 ちなみにバッテリの消費具合は頂上では約80%位だったのが、2時間半のログ採取のあとでは30%ほどでした。ということは4時間位のログなら録れるということかな?早く拡張バッテリーも発売して欲しいものです。

 

 さてさて、今回カシミールから地図を切り出して持っていったのですが、地図の切り出しがうまくいかず、表示範囲が設定より狭くなってしまっていました(上左図) 
何でだろうと疑問に思っていたのですが、調べてみたら理由は簡単でした。単純にカシミールでインターネットからのデータの読み込みが終了してなかったみたいです。
 つまり①切り出し領域の設定、②切り出す縮尺の地図に変更、③画面をスクロールして切り出し範囲のデータをすべて読み込ませる、④切り出し、とする必要があったのです。
これから注意しなくては...

---

ところで剱岳山頂で、inViewが示した標高はと3,037mでした。

 実際の標高より38mも高い! 
まっ、GPSの宿命で高度はあまり正確ではありませんからしょうがないですね。
とはいうものの、剱岳の標高はどうやって測ったかというと、やっぱり三角点というポイントを利用してはいるものの、やはりGPSによる測量らしいです。

 しかもこの三角点は昨年ようやく設置されたものなんですね。
1907年に初めて、国土地理院の測量隊が登って測量はしたものの、昨年まで三角点の標石は無かったそうです。国土地理院の剱岳測量については新田次郎の小説「剱岳・点の記」にも描かれていますが、再来年はその測量100周年だそうです。

 その100周年記念事業として、三角点の設置及びGPSによる再測量を行ったわけです。
そして三角点が設置された昨年、精密なGPS測量を実施し、その結果剱岳の標高が1m高くなって2,999mとなりました。(惜しい!あと1m!)

 そう考えるとこの三角点は、普通の三等三角点ではない気がしてきますね。
 

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コメント (2)

非常にきれいなログですね。すばらしいです。
これなら下山してから軌跡を振り返り,もう一度山を楽しめますね。
PDAのバッテリー容量は連続使用を想定してないんでしょうね。やむ終えないのでしょうか。

私もPDAを愛用しています(電子手帳として使っているだけですが・・)。
Palm OSで走っているPDAなのですが,この手のPDAは最近斜陽なようです。Palm OSのアプリケーションを供給していたオンラインダウンロード・サイトも閉鎖されたりして・・。生産から撤退した会社もあるようです。
残念です。

Abruptio さん、こんにちは。
PDAのバッテリーの件はどうしようも無いですよね。でもinView のBATTは交換できますし、拡張バッテリーがあるようなことが清水さんのBLOGに書かれてましたので、ちょっと期待してます。

PDA全体は確かに衰退してますよね。携帯電話がPDAよりになってきてますから...
でもIT系調査会社によると、inViewやmio168のようなGPS付PDAのカテゴリはヨーロッパでのナビゲーション需要に引っ張られて、むしろ市場拡大しているそうです。
日本でもそうならないかな?

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2005年08月19日 06:46に投稿されたエントリのページです。

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