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うつくしい子ども/石田 衣良

  研究学園都市の緑豊かなニュータウン、夢見山。そのニュータウンで九歳のの女の子が行方不明となったところから事件は始まります。
 そしてやがて発見される遺体、しかも現場には犯行声明ともいえる「夜の王子」なるサインとメッセージが。騒然とする夢見山の街角。主人公である”ぼく”の通う夢見山中学でもその話題でもちきりだ。

そして...犯人が捕まった。
その犯人は、なんとぼくの弟だった...

 この本は、夢見ヶ丘中学に通うぼくと新聞記者 山崎との二人の視点から、事件について語られてますが、あくまで主人公は犯人の兄である ”ぼく” です。

 弟が捕まったとたん始まるマスコミ攻勢。まるでぼくたち家族が犯人であるかのように...
弟が犯した罪は罪。でもなぜ?
 ぼくは弟が何を考えてあんなことをしでかしたのか、探り出そうとします。色々調べていくうちに、事件の背景がだんだんと見えてきます。その一方、調査が進むに従ってエスカレートしていく嫌がらせ。でもいろいろ手助けしてくれる本当の友達もできました。
 そしてとうとう事件の黒幕を突き止めて...

 いろいろ悩みながら成長していく主人公の姿がすばらしかったですね。そしてこの本を読んで、異質なものを拒絶する世の中、自分で考えることの大切さ、そんなことを感じました。
 ただ、読み物としてはあんまり面白くなかったなぁ
 
うつくしい子ども

著 者 石田 衣良
ジャンル 小説
出 版 文芸春秋
文庫版 285ページ
価 格 500円

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2005年08月26日 07:21に投稿されたエントリのページです。

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