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沖で待つ/絲山 秋子

 ご存知、第134回芥川賞受賞作です。

しかし内容うんぬんより...高っ!!
いや本自体は1,000円ですから、高くはないのですが、高いのは中身。いやだってさー、字はでかいは行間がスカスカの上にページ数も少ない。
確かに本はグラムいくらじゃないと思うけど、それにしてもねー。

 はっきり言いまして、会社の帰りに本屋で買って電車の中で読んだら、あっという間に読み終わり、時間をもてあましてしまいました(笑) 立ち読みでなんなくこなせる量です...

あまりにも愕然としたので、くだらん計算をしてしまいました。
比べたのは「沖で待つ」と「容疑者Xの献身」、芥川賞と直木賞で比較対象としては申し分ないでしょう。

「沖で待つ」は、1ページの文字数は14行×1行38字で532文字。
それが108ページですから、全部で75456文字です。
それを定価の1000円で計算すると、1文字当たり約0.0174円

それに対し「容疑者Xの献身」は、18行×43字で774文字。
それが352ページなので、全部で272448文字。
定価が1680円なので、1文字当たり約0.0062円

つまり「沖で待つ」は「容疑者Xの献身」より、1文字あたりの単価は3倍くらい高いのです。
やっぱり、無理やりハードカバーに仕立てなくても良かったんじゃないのかなぁ?
もしくはもうちょっと他の話も入れるとか...

ちょっと中身の話がずれちゃいましたが、それはつまりそういう話をせざろうえないくらい、どってこと無かったからなんです。
私には何も感じるところがありませんでした。
いや面白くないワケではないんだけど、買うほどじゃ無かったなと...
(図書館で充分)

前から思ってたけど、「芥川賞」という名の本の拡販キャンペーンですね、これは。

沖で待つ

著 者 絲山 秋子
ジャンル 小説
出版社 文芸春秋
四六版 108ページ
価 格 1,000円

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コメント (2)

自分は文芸春秋を買って読んだので高いという思いはなかったんですが。
確かに自分も悪くはないけど・・・って感じでした。

yomikaki:

りょうまんさん、こんにちは。
そうなんです。
本を買ってから気づいたんです、文藝春秋を買えば良かったと...
あー、毎年のことなのに (T_T)

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2006年03月20日 07:18に投稿されたエントリのページです。

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