読書発電所

　買い出しを済ましたら１９号を北上し、南木曽のきこりの家を目指します。

　きこりの家は江戸時代に建てられた木曽の民家を移築したもので、そこに泊まることができるのです。いわゆる藁葺き屋根ではありませんが、囲炉裏付の古民家。私が通っていたのは１０年ほど前から５年間くらいの間。

　最近では人気が出てしまったようで、夏場はなかなか予約が取れなくなっちゃったとか...
だけどもう冬の足音が聞こえるこの位になると誰も泊まる人はいません。だってすきま風が吹き込み、寒いからねぇ。

　到着したら何はともあれ囲炉裏に火を入れ、暖房＆夕食の準備。
以前はなかなか体験できない囲炉裏端、色々凝った料理を一生懸命作ってましたが、今もう面倒になって単純に焼肉と鍋（笑）　簡単で暖まるものじゃないとというのもありますが...

お椀によそった鍋物からは、寒さを物語るように湯気が立ち上ります。

食事が終わってお腹も落ち着いたら、語ろいタイム。

　キャンプもそうですが、火を囲むとなぜがホッとして、まったりとしちゃいますよね。
団らんのお供は、お漬け物とはざま酒造で買ってきた大吟醸の輝（かがよひ）。これだけは数年前と変わりません。以前と変わらぬ同じ旨さに、まるで数年前の続きがやってきたかのようです。

　炎をみつめながら、昔話や最近ご無沙汰のあの店の近況、今回来れなかった友人の話...
とりとめのない話を、ぽつりぽつりと話します。

　やがてゴロリと横になり、ひたすら炎を見つめる時間が長くなってきたら、お休みタイムです。朝の冷え込みに備え、キッチリと防寒対策をして布団に潜り込みます。

おやすみなさい...

＜続く＞