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クジラの彼 / 有川 浩

クジラの彼 「図書館戦争」を読んでみて、ちょっと興味を持った有川 浩さん、他にはどんな本を書いているんだろうと読んでみました。 

 えーっと、相変わらずの制服フェチというか、自衛隊等がお好きなのは、まあ、おいといて、なかなか良かったです。
 「図書館戦争」のようなライトノベル系とは違った普通のラブストーリーですね。登場人物が自衛官というだけで...

 表題の「クジラの彼」は、潜水艦乗りの彼氏を持つ女性の話。
彼の仕事は任務自体が機密なのでいつ帰ってくるのか、どこに行くのかまったくわからないという「遠距離恋愛のキツイ版」。
それだけで辛いのに上司のセクハラに悩まされるし...というストーリーですが、潜水艦という尋常じゃない言葉が出てくることを除けば、ドラマになってもおかしくないストーリー。
 だからこそ逆に自衛隊の宣伝小説みたいに感じてしまう感はなきにしもあらず。

 でもこのヒトの文章って、ところどころツボにはまるんですよねぇ。
「国防レンアイ」の指を絡める描写とか、「脱柵エレジー」のラストとか、なんだかちょっと気に入ったりしてます。

 またこのヒトの著作は、話同士がつながりがあるのも特徴ですね。
そうやって深みにはまっていくんだろうな...
また他の本も読んでみます。

クジラの彼

著 者 有川 浩
ジャンル 小 説
出版社 幻冬舎
文庫版 249ページ
価 格 520円

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2007年12月18日 08:23に投稿されたエントリのページです。

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