« 白馬三山 | メイン | 花火大会 »

白馬三山 2

 山の朝は早い。
山の天気は、午前中は安定していて午後から崩れることがほとんど。従って早朝日の出る頃出発し、昼前には目的地に到着するのが基本だ。

 けど、あまりに早くないか!まだ0時半だそ!彼らは本当に寝たのか?10時まで酒をのんでたけど、その時起きて話してたのは我々だけだったはず。おまけにとなりのテントの奴はいびきが凄い。一晩中、凄まじい鼾をかいている。おかげで寝不足だ。

 幸いにして、今日は昨日よりいい天気のようだ。今日は山を二つ越えて、稜線から一気に1,800mを一気に下る。行程的には10時間近い。気合いを入れて出発。
 途中昨日の登ってきた大雪渓がよく見える。こうしてみると昨日はこの雪渓を一気に1,800mを登り、そして今日は別ルートで一気に下る訳だが非常に損した気分だ。まあしょうがない。

 稜線でのお花畑をしばらく鑑賞しながら杓子岳へ。天気はいいのだがガスが出始めてきた。杓子岳に1時間ほどで到着。ガスで白馬岳方向が良く見えない。鑓ヶ岳に期待をつないですぐ出発。


杓子岳からみた鑓ヶ岳

 さらに1時間で鑓ヶ岳に到着。ここもガスの中。山頂がガスで取り囲まれている訳でなく、山麓を登ってきたガスで見通しがきかない状況。杓子岳は見えるのだが、その向こうの白馬岳は見えそうで見えない時間的余裕があれば1時間でも2時間でも昼寝をしながらでも粘るのだが...。しょうがない、今日は20分ほどで諦める。


鑓ヶ岳から杓子岳

 さあここから1,800mの下りだ。とりあえずは2時間半ほどで白馬鑓温泉小屋。そこで昼食の予定にして下りを開始。途中雪渓に囲まれたお花畑を通過。ほんとうに何処もかしこも花だらけ。稜線から2時間近く下り、鎖場を通過。どうってことないけど、雪渓の下の岩場だけあって水で濡れていて滑る。
だんだん温泉の硫黄のにおいがしてくる。白馬鑓温泉小屋が雪渓の脇に見え始めた。


白馬鑓温泉小屋

 温泉小屋の脇の雪渓には大きなクレパス。この隙間に入ったら雪渓の下を流されて助からないだろう。慎重に通過する。


クレパス
 
 ようやく白馬鑓温泉小屋に到着。ここで暖かいコーヒーとパン、缶詰を温めて食べる。ここは自噴の温泉らしい。お湯がじゃんじゃか下に流れ出ている。しかしココ露天風呂もあるのだが、露天風呂はキャンプ場から丸見え。おっちゃん、昼間だから仁王立ちはやめましょう。けれど雲海に登る朝日を見ながらの露天風呂は最高やろうね。

 まだまだ先は長いので、気合を入れなおして出発。小屋の下の雪渓をグングン下る。やはり雪渓は登りより下りの方が滑りやすい。かかとを踏み込むキックステップでただひたすら下る。

 雪渓をある程度下ったら、今度は猿倉の方へやや下りながらひたすらトラバース。右足がずっと谷側でなんども足首を軽く捻る。うーん、ほんとうにイヤになってくる。途中雪渓の上に落石の多いところもあり、注意しながらただひたすらトラバース。ようやく森林地帯に差し掛かると、こんどはそこは湿地が多く蚊や羽虫が一杯。休憩をとっても虫が気になりおちおち休んでいられない。
だんだん足に疲労が溜まり膝が笑いそうになる直前で、ようやく昨日通った見覚えのある林道に到着(ついた〜)!

 今回二日間の登山でしたが、心配していた天気にも恵まれ、花にもめぐられ非常にすばらしい登山でした。

読書発電所は引っ越し中です。コメント・トラックバックは移転先にお願いします。

About

2003年07月31日 13:03に投稿されたエントリのページです。

ひとつ前の投稿は「白馬三山」です。

次の投稿は「花火大会」です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type