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金閣寺


cover
 この本も旅行にもっていった本です。
時間がたっぷりあるときはじっくりと名作を読むのがいいですよね。

三島由紀夫って、初めて読みました。
いや正確には教科書で読んだことあるのかもしれませんが、少なくともきちんと読んだのは初めてです

 文章が美しいという話を聞いたことありますが、たしかにシンプルだけど味わい深い気がします。
そしてなによりも文章の中に流れる美学。耽美主義というのでしょうか?
 そもそもこの話は、昭和二十五年夏に寺の若い僧侶によって放火された事件を題材にかかれたものです。

 主人公は僧侶であった父親に幼い頃から金閣寺の美しさを聞かされてそだちます。そして父親を亡くしたあとは父親の知り合いであった鹿苑寺(金閣寺)の老師のもとで修行に勤めることになります。
小さい頃から聞かされてきた金閣寺、そして今すぐそこにある金閣寺。主人公の頭の中で金閣寺の美しさが次第に大きな存在となっていきます。そして「金閣寺を焼かなければならぬ」と決断し、放火するまでの心の描写は、さすが名作と言われるだけあって見事でした。

金閣寺新潮文庫

三島 由紀夫 著
ジャンル 小説
発行 新潮社
文庫 375ページ
価格 580円

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コメント (2)

Hina:

私も三島由紀夫はこの本しか知りませんが、
この「金閣寺」には感動しました。ふ、っと読み返したくなるような本ですね。

yomikaki:

Hinaさん、こんにちは。
簡潔な文章でありながら味わい深い、そして全体を通して感じられる主人公の思いや息遣い。
やっぱり素晴らしいですよね。

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2004年08月02日 21:54に投稿されたエントリのページです。

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