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男の作法


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 ラスト・サムライがヒットした余波で武士道がベストセラーになりましたが、私にとって武士と言えば「鬼平」です。

 ドラマはもう大分昔に終わりましたが、中村吉右衛門演じる長谷川平蔵、カッコイイですよね。時代劇というと、水戸黄門や暴れん坊将軍しか知らなかった私は、鬼平を見てこんな時代劇があったなんてと、そのハードボイルドな世界に痺れました。

 原作が素晴らしい上に、TVの演出もかっこいい。
あの、ジャジャジャーンというテーマにのって流れる「何時の世にも悪は絶えない...」というナレーションから始まるオープニング。そして季節感あふれる風景に不思議とぴったりあっているジプシーキングスのインスピレーション(CD買っちゃいました、笑)が流れるエンディング。オープニングからエンディングまでかっこい。

 この本は、その鬼平犯科帳の原作者である池波正太郎が「男はこうあるべきだ」と語りおろしたエッセイ集です。正確にはエッセイというより池波正太郎に編集者がインタビューし、その内容を本にまとめたものです。

 読んでみると語るというより、まさしく言い放つというのが正解の内容でした。
そもそもこの本が出版されたのが昭和56年、そのとき池波正太郎は 50歳余り。なるほどと思うこともありましたが、平成16年の今となってはちょっと時代錯誤かなと思うことがほとんど。20年以上前の話ですからね。(はっきりいうと面白くなかったし、参考にもならなかった...)

 ただ当たり前のようですが、「己を知り自分の信じる道を行く」、それが肝心なのかなと思いました。つまりこんな本を読んで、どうこうするようじゃダメってことですね。

男の作法

池波正太郎 著
ジャンル エッセイ
発行 新潮文庫
216ページ
価格 420円

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2004年09月07日 22:56に投稿されたエントリのページです。

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