« 生ハム | メイン | 日本人だもの »

志免炭鉱跡

 月・火とまたまた福岡へ出張でした。
なので、これまた前回同様、2時間位早い便に乗って遊んできました。目指すは福岡市の隣、志免町の志免鉱業所竪坑櫓です。
(志免炭鉱の跡地です)

 この建物は前回の出張の際に買ったビックコミックの中に出ていて、近代建築遺産好きの私としてはちょっと行ってみたくなったのです。(空港からも近そうだったからね)
 

 しかし、でかい!
福岡に下りる飛行機からもばっちりと見えましたし、志免町内なら何処からでも見えるでしょう。

 大きさを感じるのは遠くから眺めた時だけではありません。
近くで見上げると、かなりの迫力!

 この建物は、地下約430mの炭鉱へ坑員・石炭・資材を搬出入する為のエレベーター施設だそうです。
がっちりとした足の上に小型のビルが載ったような形状をしてますが、その上の部分に1000馬力の巻き上げ機(エンジン)が納められていたそうです。
この構造はワインディングタワー型といい、国内で現存するのはここ志免町だけだとか...

 

 是非保存して欲しいものだと思いますが、建築から50年以上(1943年竣工)経過し、隣のシーメイトという総合福祉施設へコンクリート片の落下が続いているそうで、安全性の面から解体もしくは補強が必要となっています。


危険防止の柵

 でもこれだけの大きさの建物(高さ52.2m)なので、壊すのに3億4千万円、保存するのに3億6千万円かかるとか...
 だからこそ1964年の閉山以降かなりの年月が経っているのにもかかわらず、残っているんでしょうね。その濃いグレーの建物には蔦が這ってて、風格を感じさせます。
櫓以外にも炭鉱を感じさせるものとして、斜坑の入り口や、ボタ山、石炭を運び出していた鉄道駅跡が残っていました。


斜坑入り口


ちょっと崩落しかかっているボタ山


駅や線路跡は公園になってます。

志免町、あまり九州を回ったことの無い私にとって、古き日の炭鉱を感じさせてくれた町でした。

読書発電所は引っ越し中です。コメント・トラックバックは移転先にお願いします。

コメント (2)

nagato:

志免立て坑櫓は,九州産業考古学会,北海道産業考古学会会長山田大隆氏,志免立て坑櫓を活かす住民の会の努力で,保存が決定し,産業考古学会推薦産業遺産に認定され,5月28日日曜日に,神奈川県横須賀市浦賀の浦賀行政センターで,表彰式が行われます.詳しくは,産業考古学会ホームページ,志免立坑櫓を活かす住民の会ホームページをご覧下さい.

yomikaki:

nagato さん
情報ありがとうございます。
保存が決まって良かったですね

コメントを投稿

About

2005年12月08日 07:23に投稿されたエントリのページです。

ひとつ前の投稿は「生ハム」です。

次の投稿は「日本人だもの」です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type