« 柿其渓谷の秋 | メイン | 先週のアップルパイ »

読書発電所

 南木曽に行った目的の一つが読書発電所の訪問です。
もちろん、このブログのタイトルはそこからいただきました。聖地巡礼ってヤツですね(笑)

 ブログのタイトルをどうしようかと考えた時、当初は書評が中心になるだろうなと思い、当時毎年のように行っていた南木曽の読書発電所の名前を頂きました。
 やがて写真をブログにアップしてやろうと思いつつ...

 ところがブログを始めたとたんに、なぜか南木曽に行かなくなってしまいました。

 それからいろいろな事を知りました。

 読書という地名は明治初頭に与川村、三留野村、柿其村の三つの村が合併してできた読書村に由来し、読書とは旧三村の頭文字をとってヨ・ミ・カキであること。
 また読書発電所は、近代産業遺産としては初めて国の重要文化財の指定を受けていることなどです。

 正直、字面だけでブログタイトルにしたのですが、近代遺産好きというのもあってなんだかぴったり感がしてきたものです。

 そして今回、長年の悲願達成です!(笑)
まずは木曽川にかかる吊橋、桃介橋から。

 桃介橋は発電所建設の資材運搬の為に架けられた吊橋で、読書発電所を建設した日本の電力王と呼ばれた福澤桃介の名前からきています。
 主塔が鉄筋コンクリート橋桁が木製の吊橋なのですが、よく見ると通常の吊橋のワイヤー以外に、斜張橋のように主塔から斜めにワイヤーが伸びているんです。だからか、ちっとも揺れませんでしたよ。

 そして本丸の読書発電所。
ここは現役バリバリで発電している施設(関西電力)なので、中には入れません。

でも見て下さい、この配水管(水圧鉄管)

 リベットだらけこの鋼管は味があっていいですねぇ。
なんとも言えない"鉄感"が漂っています
今じゃこんな鋼管は見ようたって見れません。

 鼻息荒く興奮している私ですが、友人達はどうでもいいと醒めてます。
まあ無理矢理付き合わせたようなもんだからね。
むしろ興味があるのは、水圧鉄管の隣の紅葉。

 見事に紅葉して確かに綺麗。
でもですね!その紅葉の下の紀功碑も重文の指定を受けているんですよ!
 でも誰も聞いてくれない...orz

 発電所本館はモダンな感じの建物ですが、近くで見るより対岸から見る方が良かったです(冒頭の写真)。アール・デコ風の飾り窓や水圧鉄管などその全貌が見えるし、木曽川に映る姿もよかったなぁ。

 今回は一連の重文の指定を受けている施設の中で、柿其水路橋はスルーしてしまいました。
いや実はきこりの家に向かう時には、必ず柿其水路橋の下を通るんです。何度も通っていたので今回もついスルーしちゃいました、次回はしっかり見てこようと思います。

確かに紅葉は綺麗でした。

読書発電所は引っ越し中です。コメント・トラックバックは移転先にお願いします。

コメント (6)

chanshira:

yomikakiさんのハンドルにはそんないわれがあったのですね。
岐阜の水力発電所と言えば旧八百津発電所に激しくひかれます。いつか絶対行きたいです。
http://www.gijyutu.com/ooki/tanken/tanken2005/yaotsu/yaotsu.htm

yomikaki:

chanshiraさんもひょっとして近代遺産好きでしょうか?(笑)

八百津発電所もいいですねぇ。
読書発電所よりだいぶ下流で木曽路から外れるので近くにすら行ったことありませんが、リンク先を見ていて私も行きたくなりました。
でも周囲の人間が付き合ってくれるかなぁ...
ジオキャッシングと一緒です(笑)

chanshira:

近代化遺産とか社会科見学、好きですよ。
先日は日銀の旧地下金庫ツアーにでかけてきました。
幻の新橋駅は残念ながら抽選に漏れてしまいました。
今度は勝どき橋の操作室のツアーに申し込もうかと思っています。レトロなアナログメーターとリベットがツボです…(笑)

実は国道289号線やテルミンのエントリも密かに私のツボでした。国道289号線は今年までと聞き、真剣に那須にでかけようかと思いましたよ~。結局、予定が合わぬまま冬になってしまいましたが…。

yomikakiさんのブログ、ジオキャッシング以外のエントリも楽しみにしています。これからもよろしくお願いします。

yomikaki:

日銀の旧地下金庫ツアーですか?
実は行きたいんです...まだ受け付けているのかな?
勝ちどき橋もいいですねぇ...
ひょっとしてchanshiraさんは「社会科見学に行こう!」をごらんになられてるのかな?

ちなみに「首都圏外郭放水路」の見学には行かれました?
あそこもなかなかお勧めですよ。
過去記事→
http://yomikaki.hiho.jp/blog/archives/2005/12/18-1043.php
見学申し込み先がリンク切れになっているので後で直しておきます。

chanshira:

日銀の旧地下金庫はすでに使用されておらず、平日ならいつでも見学できるようです(要・予約申込み)。私も期日限定公開だと思って応募したのですが、それは芸大とのコラボによる旧地下金庫での美術展兼日銀本館ツアーの募集だったようです(と言うことに後で気づきました。)

「社会科見学に行こう!」見てますよ。参加者募集があっても平日だったり予定が合わなかったりすぐに人数が埋まってしまったりで、まだ主催ツアーには行ったことないんですが、個人的に見学とか好きでよく行っています。

ふふふ。首都圏外郭放水路は去年見に行きました。
あれは一見の価値がありますよね!

今度お会いしてお話する楽しみが増えました。

yomikaki:

やっぱり、首都圏外郭放水路はもう行かれましたか...
あそこも平日限定で、無理矢理休みを取っていきましたが、日銀にしろ、そういったところが多いのが残念ですね。
今度いろいろお話ししましょう!

コメントを投稿

About

2007年11月30日 07:43に投稿されたエントリのページです。

ひとつ前の投稿は「柿其渓谷の秋」です。

次の投稿は「先週のアップルパイ」です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type