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2003年08月 アーカイブ

2003年08月03日

花火大会

 ようやく梅雨が明けた。今年は長かったですね。

 でも天気が良いのはここ数日だけで、そのあとははっきりしない天気が続くらしい。でも今日はとたんに暑くなった気がする。でも今晩は天気が良さそうで夏らしく、近所である花火大会の見物にはもってこいのようだ。

 現在のところに引越してきて嬉しいのは、花火大会が部屋からみれること。でも初めての年は風向きがこちらに吹いてきており、せっかくの花火が煙で隠れちゃってたんです。次の年は風向きばっちりで、充分に花火を堪能することができました。
 なもんで、花火大会の日の夕方は、今日の風向きはどうかと気になります。

 ウチは打ち上げ会場からは2km程度離れているのでそれほど間近ではないけど、あいだを遮るものは無いし、当然のことながら空を見上げて首が痛くなることも無い。そしてなによりも人ごみは関係ないく、ゆったりとビールを飲めるのがいいですね。
 むろん、打ち上げ会場での見物は、臨場感や花火の大きさという面で捨てがたい点もあるんだけど、もうそんなに若くはないのでゆったりと見える方がいいなあ。

 今年は友達を呼び、花火をつまみに宴会でした。今年は風向きはそこそこ良くて、ビールを片手に花火を見ながら、「遅れてきた日本の夏」を堪能することができました。

2003年08月04日

巡礼者たち

 パリス・レヴュウ新人賞他の文学賞を受賞し、またアマゾン・コムの読者採点でも満点続出の本、らしい。(パリス・レヴュウ賞って、どんな賞だか知りませんが...)

 確かに、この本、いいです。
短篇小説って、勢い日常生活の1シーンを切り取っただけってものになり易いと思いますが、この本はそんなことありません。特に日本の短篇小説は、映画のように表面的(シーン)な描写におちいって軽いものになりがちだと思いますが、この本では登場人物の内面もうまく切り取って描写してます。
 それも、くどすぎることも無く足りないこともなく、ちょうど良い塩梅で文章が書かれており、読んでいて心地良いですね。

 この本のコピーに「短篇小説でしか書けないこと」とありますが、本当にそのとおりです。
久々にまた読み返したいな、と思う短篇小説でした。私は「華麗なる奇術師」が好きですね。

巡礼者たち
エリザベス・ギルバート 著/岩本 正恵 訳
ジャンル 小説
出版 新潮社
四六版変形 302ページ
価格 2,000円

2003年08月05日

巣立ち

駅のつばめの巣、巣立ったみたいです。

 通勤途中で今日はどうかな?と思っていつも気にしてたのですが、とうとういなくなりました。いなくなるとさみしいもんですね。会社から帰ってホームから改札に降りると、ちょうど降りた電車の出発していく振動で巣が揺れて、それが親鳥が帰ってきたのかと錯覚するらしく、人ごみの上の巣で身を乗り出さんばかりに口を大きく開けてました。
 それを見て「おっ今日もいるな」とか、「大きくなったな」とか思ってたんですが、とうとう巣立ってしまいました。

 来年も来るかな?

2003年08月10日

工作船

 船の科学館へ、例の工作船を見に行ってきました。


扉の前の花は祖国を信じ、祖国の為に亡くなったった乗組員に捧げられた花です

 約2年前、巡視船の停船命令に従わず機関銃(?)で攻撃を仕掛けてきた挙句、自沈した「あの国」の船です。いうまでもなく日本は島国ですから、船さえあればどこからでもやって来れます。が、この船自体は、一目みれば通常の船とは言えないことがわかります。

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迎賓館

 迎賓館にお呼ばれしてきました。

 といっても当然、舞踏会や晩餐会ではなく、一般参観なのですが...
昨年も応募したのですが抽選に外れてしまい、二度目の今年にようやく当選して、雨が降りそうな天気の中、工作船を見た足で四谷に向かったのでした。

 入り口では葉書と身分証明書によるチェック、さらに建物の中では金属探知機(空港にあるヤツ)によるチェックと結構厳しい警備です。京都の桂離宮や修学院離宮は何回も行ってますが、あちらでは葉書を見せるだけだったことを考えると、「さすが現役で使っている建物!」といったトコでしょうか?


 正面の様子。
 確かに四谷駅を降りて、正面から並木を通してここを見ると風格はあるよなぁ。

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2003年08月12日

未来科学館

 お台場の未来科学館に行ったことありますか?

 ここは春先に初めて入って、そのまま友の会に入っちゃいました。そもそも春先に見に行ったのはASIMOを見たい一心だったのですが、ここのシンボル展示であるGEO COSMOSにも魅せられちゃいました。

写真は北米大陸が下で北極が右下やや手前の状態です
何枚か写真をとったのですが、TVの写真をとるのと同じでチラツキがあって
なかなかうまく撮れませんでした。

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2003年08月15日

ラペルーズ世界周航記 日本近海編

  十八世紀後半にルイ十六世の命を受け、世界一周を行う途中でヨーロッパ人には未開の地であった太平洋北西部の探検をしたラペールーズの航海記です。(当時日本人もあまり蝦夷地のことはよく分かってなかったけど) また、ルイ十六世の勅命には、「江戸や長崎といった太平洋岸では日本との交易は難しいだろうけど、北東部における交易の可能性を探れ」ということも含まれています。ようは江戸から遠い分、鎖国が徹底されてないのでは?ということですね。

 ラペルーズは、フランスを出航して大西洋を横断し、ホーン岬を越えハワイを経由してアラスカへ、そしてマカオへ1787年4月に到着してます。そこからが本書の範囲である日本近海となります。マカオを出航したラペルーズは、対馬海峡を抜け能登半島沿岸に接近し、日本の船を確認しておきながら接触せず北上を続けます。
 その後は日本海沿岸を北上し、サハリン西岸と大陸の間を北上し間宮海峡を抜けようとしますが幅と深さと風で断念し、サハリン西岸に沿って南下しヨーロッパ人として初めて宗谷海峡を抜けるのです。それを記念して海外では宗谷海峡のことをラペルーズ海峡というのが一般的だそうです。
 このころアイヌの人たちだけが住んでいたサハリンは、ヨーロッパ人には太平洋北西部とは未開の地であったようです(当然日本人にとってもでしょうけど)。千島列島を北上し、ペトロハバロフスクにたどり着いて、文明人であるロシア人に会いほっとしたような記載があります。

 しかしこの本、寄港地で本国に送られたラペルーズの航海日誌を基にしてますが、ラペルーズの性格的なものか客観的事実を淡々と記載していて、ちょっと読み物としてはいまいち盛り上がりに欠けます。ただヨーロッパ人が日本近海をどう捉えてたか、その頃の日本の状況はどうだったか、と考えるとなかなか興味深いものがあります。ちょうど、ラペールーズが日本海にいる頃、日本では松平定信が筆頭老中に就任し寛政改革を行っていた頃であり、また間宮林蔵によるサハリンの探検は1809年のことです。

 ちなみにラペルーズは世界一周は叶わず、ソロモン諸島のバロコニ島で現地人に襲われて命を落とすのですが、その後のラペールズ捜索の経緯についても簡単に記載があります。


ラペルーズ世界周航期 日本近海編
ジャン・フランソワ・ガロー・ド・ラペルーズ 著
ミエ・ミュロー 編/小林 忠雄 編訳
出版 白水社 (※絶版)
272ページ
価格 4,500円

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2003年08月29日

とにかく

忙しいんです。

貧乏ひまなし....哀しい。

でも明日を過ぎれば、ちょっとはマシ、かな??

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