あれはまだ肌寒い2月の中旬のこと、一通のメールを受信しました。
それはうみさんからのメール、そこからすべては始まったのでした。それは桜を題材にどこまでトラックバックで繋がることができるか、そして軽いMyblog JAPANジャックをしようというもの。 面白そうだとさっそく参加表明。はじめは10サイトあまりの参加表明が、バナーをつくる人、専用サイトを作る人も現れ、あれよあれよと3/1のスタート時点では49サイト、そして今はなんと111サイトに!
正直、私が昨年MOVABLETYPEを使ってHPを立ち上げたのは、「簡単にHPの更新ができる」 そういうBLOGの特徴のたった一つを利用していただけでした。それまで自分自身、トラックバックをしていませんでしたし、受け入れるようにもしていませんでした。けれど、桜.BLOGに参加することを決め、トラックバックを受け入れる設定に変更したら... どんどんBLOGの輪が広がる!トラックバックをさしつさされつ、コメントを書きつ書かれつ、いやー面白い。改めてBLOGの力を実感しました。
そしてうみさんのメールから約3ヶ月、立夏を過ぎて桜.BLOGも終わり。あの頃ようやくほころびはじめていた、早咲きの河津桜の樹にも、こんなにさくらんぼが実りました。
桜.BLOGに参加したこと、そのことによって収穫できたもの、それはなにより皆さんのBLOGと色々交流できたことです。むろんこれが最後という訳でなく、これからも皆さんのサイトにお邪魔したいと思いますし、是非、読書発電所にも遊びに来てください。
最後になりましたが、桜.BLOGのサイトデザインをされた皆さん、バナーを作ってくださった方、そしてなによりもこのような楽しい企画を立ち上げ、そして連絡係を務めて下さった(決して連絡だけでは済まなかったと思います) 静かに燃える海のうみさん に心から感謝の意を表したいと思います。
うみさん、そして皆さん
3ヶ月間楽しく過ごすことができました。
ありがとうございました。
2004年 春の終わりに yomikaki@読書発電所
ps.ちょっと渋くてすっぱかったこのさくらんぼ、種を蒔いてみようと思います。
ひょっとしたら来年育った姿を見せられるかもしれません。
桜の花も散り、若葉のまばゆい季節となってきました。
雪もちらつく三月の始めに早々と咲いていた河津桜に、
さくらんぼが色づき始めました。
そういえば 佐藤錦とかのさくらんぼの品種がありますが、どんな花が咲くのでしょうか?
(あやうく山田錦と書くところだった...それは日本酒好適米じゃん、おいおい)
と思ったら、南アルプス市で果物を栽培するねっとわーまーずログさんのところに写真がありました。
白い花なんですね。辺り一面に、白い花が咲き乱れるのかな?
夜、満開の桜をひとり見ると、昼間の明るい日差しの中で咲き誇る桜や、大勢で宴会をしながらふと見上げる桜とも違う美しさを感じます。薄暗い闇の中で、ぽっと浮かび上がる白い桜の花。凜として神々しく、人を寄せ付けない、ある種の怖さを感じる美しさです。
そんな時ふと思い出すのは、「桜の樹の下には死体が埋まっている」という話。あの満開の桜の美しさ、はかなさ、そして怖さについて、なるほどと思わせる説得力があります。
この話のもとになったのは、梶井基次郎の「桜の樹の下」。昭和初期の作家であり、若くして夭折した梶井の、病気療養中に伊豆で書いたといわれるこの作品には、有名なこのフレーズだけでなく、美しい桜の樹の下に埋まっていると想像される死体の描写など、充分すぎるくらいインパクトがあります。
「桜の樹の下」が収められている梶井唯一の著作集「檸檬」を、文庫本で読みましたが、そのほかの作品も「城のある町にて」や「橡の花」など若い時分の例えようのない不安感、なんとなく感じる閉塞感を見事に描いている気がします。
梶井基次郎の作品は死後50年経っているため著作権が切れており、青空文庫等でフリーで読む事ができます。「桜の樹の下」は比較的短い話ですので、ちょっとこちらで読んでみては如何ですか?
梶井 基次郎 著
ジャンル 小説
出版 集英社
247ページ
価格 380円
先月初めて歌舞伎を見てきました。
見たのは夜の部。今月は「元禄忠臣蔵」「韃靼」「義経千本桜」の三つ。そのうち韃靼は舞踊ですので、お芝居は「元禄忠臣蔵」と「義経千本桜」の二つになりますが、無論全部上演する訳でなく、そのうちの何場面かを抜粋して構成してます。
さて感想は?というと、歌舞伎にあんなにあわただしく、かつ長いとは想いもしませんでした。昼の部と夜の部で観客の入れ替えがありますが、それが15分程度しかない。幕間に腹ごしらえとなりますが、それが30分しかない!
ですので急いで弁当を食べて、トイレも行かなけりゃならない。女性はトイレが混んでいて、大変そうでした。そして上演時間は4時間強。年寄りならずとも結構疲れます。
歌舞伎そのものは?というと、仁左衛門の演じるならずもの「いがみの権太」が小気味よく、そしてストーリーは文楽で初演されてから何百年と立っているだけあって、練りこまれていて面白かったですね。そしてただ面白いだけではなく、哀れなお話でもあります。(ストーリーはこちら)
そして「義経千本桜」といいつつ、義経も桜も出てきません。(ですのでちょっと桜.BLOGからすると反則かな?) 今回の部分だけでなく「義経千本桜」全体では、義経はどちらかというと脇役。主人公は平家の勇将 平知盛、吉野のならず者 いがみの権太、鼓を慕う狐忠信の3人です。そしてなぜ千本桜なのか?ということを研究している人もいるようで、「千本桜」とは「千本卒塔婆」をさす。つまり源平の戦いにおける無数の死者をさしているとの説があるそうです。
※ ちなみに3月の歌舞伎は義経千本桜のうち いがみの権太 の部分でした。今月4月は平知盛の部分です。
<おまけ>
歌舞伎の時に食べたお弁当(升本のすみだ川)です。
銀座の三越で買いましたが、結構美味しかったので、また買っちゃいました。
月替わりのごはんは3月は筍ごはんですが、桜の花が載っており、ほのかに桜の香りがします。
桜のトンネルと言えば、大阪の桜の通り抜けが有名ですが(ちょっと違う!? よく知らないので...誰かアップしてくれないかなぁ)、その他にも桜並木はあちこちにありますよね。東京駅そばにも、その名もさくら通りという桜並木の道があります。
この桜並木は、JR東京駅のすぐそばを通る外堀通りから向かって新大橋通りまで、東西に約1km弱あります。道幅は片側1車線なので狭く、桜が咲いている今時分は、まさに桜のトンネル!
またココは商店街(呑み屋街!?)となっている一角もあるので、店によっては居ながらにして花見ができます。特にビルの2,3階から見下ろすと桜の絨毯のようになっていて、「ああ絶景かな、絶景かな」と石川五右衛門の気分だとか...
今日はあまり天気が良くありませんでしたが、
晴れていれば綺麗ですよ。
お題の桜餅を買いに出かけました。
桜餅はもち米を蒸して乾燥させた粉を使う道明寺、小麦粉を使う長命寺の2系統があるそうで、前者は関西に多く、後者は関東に多いと聞きます。当然、ウチのあたりは長命寺の系統で小さいころからそうでした。ただ最近はあまり関係なく、よく行く和菓子屋さんにも両方売ってます。今回は道明寺は売り切れでしたので、普通の(我々関東の人間が思ってる)桜餅とさくらまんじゅうを買ってきました。