かなり昔のこと、裏磐梯に遊びに行った帰り、福島県の須賀川市辺りで昼食を食べたことがあります。その時何の気なしに頼んだカツ丼、それがソースカツ丼との始めてでの出会いでした。いやーびっくりしました。これは何?って感じですよね。
それまでカツ丼といえば、出汁で煮て卵とじしかないと思っていましたから... しかし、恐る恐る食べた初ソースカツ丼は甘辛いタレ(ソース)が美味しく、ぺろりと平らげてしまいました。
そうなんです。一言にカツ丼といっても、それが卵とじが当たり前の地方とソースカツ丼が当たり前の地方もあるのです。
この本はそんな「食の方言」を取り上げた本です。
続きを読む "全日本「食の方言」地図/野瀬泰申" »
この本は低いカースト出身、盗賊となり投降した後、インドの国会議員となりそして暗殺されたプーラン・デヴィが口述筆記(彼女は文盲)によって綴られた自伝です。 自伝ですから、もちろん自分に不利なことはあまり書かれていないであろうことは容易に想像つきます。
しかしそれを割り引いても、インドの貧しい農村における実情には驚きました。生まれてから、幼くして結婚させられ、レイプされ、盗賊となり、復讐を遂げ、そして警察に投降するといった半生はまさに壮絶としか表現のしようがありません。
続きを読む "女盗賊プーラン/プーラン・デヴィ" »
戦後の混乱期、激戦の痛手を負った沖縄。
終戦からの6年間、ケーキ(景気)時代とも呼ばれる、沖縄の人々が誰もがこぞって密貿易に関わっていた時代がありました。混乱の時代だからこそ、自分自身の器量で大金を掴むことができる。
そんな沖縄の人たち自身が煌めいていたウチナー世において、その中でもひときわ輝いていたのが夏子です。
続きを読む "ナツコ―沖縄密貿易の女王/奥野 修司" »
今日のキリスト教の根幹である聖書。
その聖書は、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの4つの福音書、使徒書、パウロの書簡などで構成されます。現在のこの形になったのは西暦200年頃といわれてますが、その頃はマリアの福音書そしてユダの福音書を正典にもつグノーシス派など様々な宗派があったそうです。
しかし新約聖書の編纂・普及により、もともと異端と見なされていたそれらの福音書は失われていきました。その失われたと思われたユダの福音書が発見されたということは、原始キリスト教の姿を知る重大な発見です。
続きを読む "ユダの福音書を追え/ハーバート・クロスニー" »
AK47、通称カラシニコフ。
簡素な構造がゆえに信頼性の高いこの銃は世界中の紛争地帯で必ず登場します。
前作ではアフリカの"失敗国家"におけるAK47の実態に迫った力作でしたが、今回も南米とアジアにおけるAK47に迫ります。
続きを読む "カラシニコフII /松本 仁一" »
ダーティペアシリーズの最新作
惑星キンメリアの大陸の一つ全体をアミューズメントパークとした、それがバーバリアンエイジ。
アミューズメントパークといっても単なる遊園地じゃなく、ヒロイック・ファンタジーの世界を最新テクノロジーで実現させた、まさに入場者自身が登場人物として身を持って体験するリアル体験のロールプレイングゲーム。
本物の剣と魔法、それを提供するバーバリアン・エイジがの人気にならないワケがない。あっという間に、銀河系一の超人気のテーマパークとなった。
そのテーマパークで事件が発生し...
続きを読む "ダーティペアの大征服/高千穂 遙" »