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Book アーカイブ

2005年08月26日

うつくしい子ども/石田 衣良

  研究学園都市の緑豊かなニュータウン、夢見山。そのニュータウンで九歳のの女の子が行方不明となったところから事件は始まります。
 そしてやがて発見される遺体、しかも現場には犯行声明ともいえる「夜の王子」なるサインとメッセージが。騒然とする夢見山の街角。主人公である”ぼく”の通う夢見山中学でもその話題でもちきりだ。

そして...犯人が捕まった。
その犯人は、なんとぼくの弟だった...

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2005年08月18日

プラネタリウムを作りました/大平 貴之

 メガスターって知ってますか?
メガスターとはお台場の科学未来館に行けば見ることのできる、世界最高性能のプラネタリウムです。

 どれくらい性能が良いかというと、普通のプラネタリウムが映し出す星の数は多くて数万、それが科学未来館にあるメガスターⅡだと500万個、12.5等級の星を映し出すことができます。つまり星の数が桁違いなのです。

 メガスターが12.5等級という通常、肉眼で見ることできない星まで投影するのは、圧倒的なリアルさを実現するためです。例えば天の川は一つ一つ星として見ることができますのです。
 私も見ましたが、このリアルさは圧巻です。

 そしてその素晴らしいメガスターは驚くことなかれ、なんと個人の趣味として作られたものなのです。

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2005年08月14日

イシ 北米最後の野生インディアン/シオドーラ・クローバー

 インディアンと言えばとっくに居留区に追いやられたり、白人社会に入り込んでいるものと思われていた20世紀初頭にイシは現れました。

 白人による西部開拓の歴史の中で虐殺され、虐げられてきたインディアン。イシの部族 ヤヒ族もその例外ではなく、そうであるが故にひっそりと隠遁の生活を送ってきたのです。
しかし仲間が一人死に、二人死にとうとうたった一人になってしまった時、イシは覚悟を決めて文明社会に現れました。

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2005年07月28日

最後の暗殺者/ロバート・ラドラム

  マット・デイモン主演の映画「ボーン・アイデンティティ」と「ボーン・スプレマシー」

 その原作となる「暗殺者」と「殺戮のオデッセイ」は映画と異なったストーリー展開で、読み応えのあるストーリーでした。シリーズ最終作となるこの本もご多分にもれません。

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2005年07月21日

幸福な食卓/瀬尾 まいこ

 毎朝、必ずみんなで揃って食べる朝食。そんな佐和子の家族。 そんなある朝、お父さんが突然、『父さんは今日で父さんであることを辞めようと思う』と突然宣言した、そんな場面から話は始まります。

 始めのうちはさらりとした読みやすい文章で、幸せな家族の中でお父さんの宣言による人間模様を描いた小説なのかな?と思います。
 けれど読み進めるうちに、幸せそうに見えるだけで実は佐和子の家族はみんな行き詰まっていることが判ってきます。

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2005年07月14日

東京するめクラブ 地球のはぐれ方 / 村上春樹 他

 ご存知、村上春樹と、エッセイストにして「アンアン」「クロワッサン」「オリーブ」などで圧倒的な支持を受けた伝説のスタイリスト 吉本由美、アートデザインの鬼才 都築響一 の三名で結成された「東京するめクラブ」。

 その東京するめクラブの面々が、国内外のちょっとズレた変なところにでかけて、いろいろ勝手に書いた旅のエッセイです。
 生活感覚がズレたところ、時代がズレたところなどなど、選りすぐりの六ヶ所(名古屋・熱海・ホノルル・江ノ島・サハリン・清里)が登場します。

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2005年07月07日

アマゾン・ドット・コムの光と影/横田増生

 読書発電所ではamazonのアフィリエイトをやってますし、私自身amazonを良く使います。本を探すのも簡単だし、本屋でたくさん本を買うと重いですから...
しかもウチは配送センターが近くということで、在庫があると、あっという間にやってくるので重宝してます。

空き箱は、amazonさんに使えますし(笑)

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2005年07月01日

スローグッドバイ/石田衣良

 いろいろな形の出会いと別れ、身のまわりにありそうな恋愛を題材にした短編集です。

 別に恋愛中毒ってワケじゃないし、恋人はいなくともぜんぜん平気。けれどそんな気持ちを理解してくれない友人は、せっせと自分の彼女の友達を連れてきては " 見合い " をさせる。
正直辟易してきたときに紹介された江藤潤子も、そんな善意の犠牲者だった。

そんな出会いから始まる1篇、「フリフリ」が、印象的でした。

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2005年06月23日

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?/山田真哉

 この本、このタイトルで売れたといっても過言ではないでしょう。

新書の会計の本といえば普段手に取る機会は無いし、ましてや買うなんてことはあり得ません。
そこでこのタイトル、「おっ」と思わせ、ペラペラと頁をめくって読ませ、そして買わせる、見事ですね。

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2005年06月16日

もし僕らのことばがウィスキーであったのなら/村上春樹

 2年前のBLOGを書き始めた頃から、いやもっとその前から、簡潔だけど奥行きのある文章が書けたらなぁと思ってました。 難しい漢字、難解な言い回し、そんなことしなくても伝えたいことをきちっと伝えられる文章って書けたら素晴らしいですよね。

 いや文章に限りません。普段しゃべっている言葉だって、自分の思いを100%伝えられているとは思えません。表情や身振りで補っても、半分も想いが伝わらないことが多々あります。

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