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2004年10月13日

レクイエム/篠田節子


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 肉親の縁を切ってまで、宗教にのめり込んだ伯父
 その結果として疎遠になった伯父は、7年後、祥子の勤める老人病院へ偶然にも患者として入院してきた。死期が近づいてくることを悟った伯父は、それまで入れあげていた宗教団体の知人とはむしろ距離をおきたがっている。
 その反面、祥子には誰にも話したことの無かった戦争体験を話し、「死んだら自分の腕をニューギニアに埋めてくれ」と頼むのだった。

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2004年10月10日

天才数学者、株にハマる


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 株価って予測はつかないし、でも旨いことやって儲かればいいけど下手すりゃ大やけど。
そもそも株って自分が儲けているときは誰かが損をしている訳ですよね。逆もしかり。

 だからこそ、株をやっている人、やってみたい人、そしてもちろん手も出したくない人、いろんな人がいる訳です。

でも、絶対に上がる株が数学的に解析できて、事前に分かれば...

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2004年10月08日

4TEEN

cover 14歳の頃、何をしていたか覚えてますか?

まるっきり子供ではないけど、大人でもない。
親の庇護のもとで暮らしてはいるけど、時々ちょっとした冒険をしてる。
親には絶対内緒の、仲間うちだけの秘密をもっている。

制限がある自由の中で、だかこそその制限の中で目一杯、時にはちょっとはみ出して、毎日を楽しんでた気がします。

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2004年10月03日

T.R.Y.

cover 読書の秋という訳か、ここんとこ、怒涛の勢いで本を読んでます(笑)

 今度は「T.R.Y.」 昨年かな?織田裕二主演で映画化されました。

 明治の終わり辛亥革命直前、日本陸軍の高官の思惑、革命を起こそうとする中国の人たち、日本に併合されたうらみをもつ朝鮮の人。上海と東京を舞台に、詐欺師、井沢修が大きな時代のうねりに巻き込まれるようにペテンをたくらみます

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2004年10月01日

面白南極料理人


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 BBCワールドライフ写真展の南極の写真や「ペンギンと泳ぐ旅」を読んで南極に行ってみたいと思っているワタシ(妻は冷たい目で見ていますが...)
南極本ということで、図書館から借りてきました。

 表紙をめくるとでてくるカラー写真。
キレイなオーロラやペンギン、アザラシ。そして基地で料理をする著者の写真。真面目な本なのかなぁ?と思うと最後のカラーのページでガツーンときます。
 基地の外で、祝-60.1℃と書いた紙を持ち、ずらりと並ぶヒゲづらのおっちゃんたち。そのカッコは、パンツいっちょにサンダル履き。はっきり言って酔っ払いです。
グラスを片手におもちゃのバットを持ってるヒトもいます。

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2004年09月28日

真夜中の神話


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 真保裕一の新作です。
カリマンタン島上空で飛行機事故にあった晃子。彼女は山奥で人里を離れるように生活している村の人たちに助けられ、奇跡的な生還を果たします。そして彼女が体力を取り戻し、山を降りた時、町の人たちは奇跡の生還を果たした晃子を疫病神のように取り扱います。そうまるで吸血鬼のように...

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2004年09月24日

アフターダーク


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 好きな作家である村上春樹の新作ということで、本屋でパラパラと立ち読みすることなく、速攻で買って読みました。

 表紙をめくってまず速攻で感想が... なんじゃこりゃ!字が、字が少ない。
行間はスカスカだし、字間も広い。一ページ当たりの字が普通の本よりかなり少ない。こりゃ詐欺だなぁと思いつつ、読み進めました。

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2004年09月13日

スノーボール・アース


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 地動説のガリレオ、進化論のダーウィン、大陸移動説のヴェーゲナー。
それらの人たちは様々な証拠から、挑戦的な理論を発表してきました。しかしそれまでの考えをガラリと変える必要のある革新的な理論は、到底すんなりと受け入れられるものではなく、さまざまな人々から、その証拠、結論が導き出される過程について、理論的にそして時には感情的に攻撃されていたというのは良く知られている通りです。

 そしてまさしく今、地球の遠い過去をめぐってそのような議論の真っ最中にあるのはご存知でしょうか?

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2004年09月07日

男の作法


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 ラスト・サムライがヒットした余波で武士道がベストセラーになりましたが、私にとって武士と言えば「鬼平」です。

 ドラマはもう大分昔に終わりましたが、中村吉右衛門演じる長谷川平蔵、カッコイイですよね。時代劇というと、水戸黄門や暴れん坊将軍しか知らなかった私は、鬼平を見てこんな時代劇があったなんてと、そのハードボイルドな世界に痺れました。

 原作が素晴らしい上に、TVの演出もかっこいい。
あの、ジャジャジャーンというテーマにのって流れる「何時の世にも悪は絶えない...」というナレーションから始まるオープニング。そして季節感あふれる風景に不思議とぴったりあっているジプシーキングスのインスピレーション(CD買っちゃいました、笑)が流れるエンディング。オープニングからエンディングまでかっこい。

 この本は、その鬼平犯科帳の原作者である池波正太郎が「男はこうあるべきだ」と語りおろしたエッセイ集です。正確にはエッセイというより池波正太郎に編集者がインタビューし、その内容を本にまとめたものです。

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2004年09月04日

西村しのぶ


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 神戸に行くきっかけとなった西村しのぶですが、何者なんじゃいってヒトのために紹介を...

 まあ一言でいうと、神戸を舞台にしたララブストーリーを書く漫画家です。
って書くと、なんか”うっ”と拒絶反応が出そうだけど、生くさいドロドロした恋愛ものでもなく、さらっとしたカッコいいラブストーリーですよ。
 その作品の中に出てきたのが、コスモポリタンやフーケそしてフロインドリーブといった神戸のお店でした。そういえば先日エントリーした鍵善の水羊羹も、これで知ったんだっけ。

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