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2005年01月28日

カッシーノ!/浅田 次郎


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cover この本はあの「鉄道員」を書いた浅田次郎さんが、ヨーロッパ(カッシーノ!)、アフリカ・ラスベガス(カッシーノ2!)のカジノを取材(?)した旅のエッセイです。

 リゾートホテル・ジャンキーという本を昔読みましたが、あれば非日常を紹介する女性版だとすると、こっちはその男性版といったところでしょうか?

 しかし酒呑みの理屈って、ありますよね。自分が酒呑みだからわかるのですが、呑まない人や嫁さんの前では、呑む時や酒を買う時にイチイチ言い訳がましく、ブツブツと理屈をこねるんですよね。明日は壜の回収日だからコイツは飲み干しておかないと壜を出せないとか(笑)

 私は博打はやらないのですが、この本を書いてる浅田さんの文章が、いかにも酒呑みの理屈と一緒なんで笑っちゃいました。

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2005年01月21日

南極料理人の悪ガキ読本/西村 淳

 先日読んで凄く面白かった「面白南極料理人」の西村淳さんの本です。
北海道旨いぞレシピ付きのサブタイトル通り、ほんの気持ち程度ではありますが、思い出の料理のレシピも載ってます。
ただメインは料理のレシピではなく、アノ西村さんはどのように育ったか、それがメインとなってます。で暮らした悪ガキ時代から、青春時代まで、当然「面白南極料理人」にも登場した愛する奥さん、みゆきちゃんとの出会いも描かれてます。
けれどもこの本の主人公はみゆきちゃんではなく、愛すべき西村さんのおばあちゃんサツさんです♪

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2005年01月20日

カナリア諸島 たびたびの旅/斎藤 慶一郎


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 大滝詠一のアルバム"A LONG VACATION"に収録されている曲 ”カナリア諸島にて” そのカナリア諸島って何処にあるかご存知ですか?
アフリカ沖の大西洋に浮かぶスペイン領だそうです。そこは昔、日本のトロール漁船の基地となっていたこともあり、つい最近まで日本人学校が開設されていたそうです(今は閉鎖)。

 この本はそのカナリア諸島の都市、ラス・パルマスの日本人学校に赴任した先生の旅?のエッセイです。
正直、あまり読ませる文章では無いけど、カナリア人(スペイン人)気質や、カナリアの諸島の島々の様子を興味深く読むことができました。

カナリア諸島に行って、「薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべ」たくなりましたよ♪

 ちなみに印象に残ったスペインの諺
「30歳までは女が、そのあとは一杯のワインが、またそのあとは暖炉があたためてくれる」
うーん、暖炉もなければ、モテないワタシは、ワインに活路を求めるしかありません(笑)。

カナリア諸島 たびたびの旅

著者 斎藤慶一郎
ジャンル エッセイ
出版社 東洋出版
四六版 229ページ
価格 1,260円

2005年01月13日

エンジェル/石田衣良


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 親から10億円の手切れ金で捨てられた純一。
人との関係を上手く気づけない彼は、その手切れ金を元に投資会社を経営します。しかし彼はトラブルに巻き込まれ、死んでしまいます。
魂だけの存在となった彼は、人生をフラッシュバックで振り返ります。しかし、死の直前の2年間の記憶は無いのです。彼は魂だけの存在で、自分の死の原因を調べるべく活動を始めます。
そして...

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2005年01月08日

青い地図 (上)・(下)/トニー・ホルヴィッツ


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 ジェームス・クック。その名前は世界史の教科書の片すみに、大航海時代の終わりに世界を一周を成し遂げ、ハワイ諸島を発見し、ニュージーランドの測量等を行なったイギリスの船乗りだと書かれています。
 確かにその通りなのですが、彼が航海したのは距離は述べ地球8周分。それは月まで距離とほぼ一緒。18世紀という時代を考えると、その航海は一言で済まされない何かがあるように思えます。

 この本はピューリッツァー賞 受賞ジャーナリストである著者が、キャプテン・クックが訪れた場所を訪れ、「その場所は現在どうなっているのか?」・「クックの来訪は原住民にどう感じられたのか?」・「そしてクック自身はどんな人であったのか?」について、取材したノンフィクションです。

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2005年01月04日

地図の遊び方/今尾恵介

 まさにタイトルどおりの本
 地図好きの著者が、世界各地の地図を入手してはニンマリといった様子をそのままエッセイにしたものです。私も地図好き。楽しく読みました。

 地図にもお国柄がでます。
 日本の地図は官公庁の記号がやたら詳しい(細分化されている)。裁判所に税務署、営林署まであるのに対し、海外ではそんなものは無いらしいです。
畑の記号が詳しいのはイタリア。アーモンドやイナゴマメ、オリーブなどの記号があります。樹だってたくさん栗にニレ、ブナ、ポプラ全部記号が違います。
面白いですよね。(って普通の人はあまり面白くないかな?)

 ただ後半の使いやすい地図にするための筆者の意見、ちょっと余計かな?
地図の使い易さ等は慣れの問題もあるし、ちょっと...と思うものも多々あったので。

地図の遊び方

著者 今尾恵介
ジャンル エッセイ
出版社 けやき出版
四六版 220ページ
価格 1,427円

2004年12月24日

獄中記 煉獄編/ジェフリー・アーチャー


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 先日読んだジェフリー・アーチャーの獄中記の続編です。
 イギリスの刑務所は、読めば読むほど日本の刑務所とは違っているように思えます(たぶん)。

 イギリスでは受刑者はカテゴリーAからDに分類されてます。

カテゴリーAは逃亡を可能とする資金を持ち暴力的で危険な受刑者、カテゴリーBはそれ以外の暴力的で危険な受刑者、カテゴリーCは再犯者や重罪ながら非暴力的な受刑者(大半の受刑者はここに分類)、カテゴリーDは初犯で暴力行為の履歴のない受刑者のことを指すそうです。カテゴリーDの受刑者を収監する刑務所には開放型のものもあり、毎日塀の外で働く事も許されているとか。

 当然、ジェフリー・アーチャーはカテゴリーDに分類されて当然なのですが、濡れ衣の告発の影響で、カテゴリーCの分類のままで扱われます。

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2004年12月02日

獄中記 地獄編/ジェフリー・アーチャー


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 イギリスの元国会議員にして、ベストセラー作家であるジェフリー・アーチャーが偽証罪に問われ実刑判決を受けたことは記憶に新しいと思います。

 実際は偽証罪といっても非常に些細なものであり、通常では裁判にすらならないような嘘(訳者あとがきに記載)であるのですが、恣意的な判事や濡れ衣を着せようとする者などにより、不幸にも収監されてしまいます。
 この本はまさにタイトル通り、ジェフリー・アーチャーが殺人や麻薬の売買等で収監されている囚人たちと共に過ごした獄中記です。

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2004年11月19日

女子中学生の小さな大発見/清邦彦


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 たまには笑える本をと思って買ってみました。

正解でした。面白い!笑えます。

舞台は静岡県のお嬢様学校。
理科の先生を務める編者が生徒達に出した自由研究。その内容は、真面目なものから思わず吹き出してしまうようなものまで各種様々です。

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2004年11月12日

夢見る猫は、宇宙に眠る/八杉将司


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 第5回日本SF新人賞受賞作です。

 火星殖民が始まった近未来、クローンである主人公、キョウイチはユンと出会う。次第に彼女に惹かれていくキョウイチ。でも彼女は恋人であるマークと火星に旅立つ。
 半年後、1世紀はかかると考えれていたテラフォーミング(火星環境改造)は、あっという間に終了し火星は緑の惑星となった。と、同時に反乱が起った。
火星緑化の原因は?火星反乱の行方は?そしてユンとマークの行方は?

キョウイチは火星に向かう。

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